キノくまの人生ブログ

これまでの体験を書いていきます

不登校の理由2

荒れた環境

引き続き、私の不登校の理由を書いていこうと思う。

私の入学した中学校は、治安があまり良くなかった。

敷地内にタバコの吸い殻が落ちているのは当たり前、自転車の改造や、制服の着崩し、授業のさぼり、、、

一番印象に残っているのは放火だ。

入学してまだ日が浅かったと思う。

私たちは普通に教室で授業を受けていた。

すると、突然放送が入った。

「給食室から煙が出ています。確認中ですので、皆さんはその場から動かないでください」

かなり慌てている様子で教員が話していた。

私たちの教室は給食室の斜め上の位置で風下だったので、ほどなくして煙が窓の外に現れた。

すぐに、クラス中がざわざわとして授業どころではなくなった。

みんなが窓に顔を押し付けて興味を全身から放っていた

そして

「〇〇先生の車が燃えている!(ガタガタガタガタッ)」

パニックになっているのか、かなり騒がしい。

どうやら、給食室の近くにある教員用の駐車場の車に火が移ってしまったらしい。

教室の中が興奮に包まれた

「まじかよ」「すげえ」「煙すごいぞ」

私も興味が湧いて窓に近づいてみた。

たしかに煙がすごい。たぶんもう少し身を乗り出せば火も見えただろう。

車が燃えているらしい音もかすかにする。

自分の中学校でこんなことが起きるなんて、、、

 

その後は消防車が消火活動をして、落ち着いたころに生徒は全員下校となった。

放火した人物は学校の生徒なのか、関係者なのか判明しなかった。

隣の席のH君

教室の席替えはなんとなく、そわそわしてしまう。

隣の席は誰になるんだろう、前の方だったら嫌だなぁなどと思いながらクジを引く。

隣は、、、またH君だ

H君は3年生のお兄さんがいて、そのお兄さんは校内で有名な人らしい(いい意味ではない

そのせいか、H君は態度が大胆なのだ。

常に自分の周りに子分を従えて、全員を見下す。

当然、いじめにも積極的に関わっていた。

そのH君と私は席替えをするたびに、隣の席か近くの席になってしまうのだ。

夏が近づいて、みんなが下敷きをうちわ代わりにし始めた頃…

隣のH君が下敷きを貸してほしいと言ってきた。

私はなんとなく予備のような感覚で、下敷きを3枚は常に持っていたので、H君に貸した。

すぐに、うちわ代わりにしてその日は全ての授業が終わると返してくれた

次の日、また貸してほしいと言われたので、また私はH君に下敷きを貸した。

しかしその日は返ってこなかった。少しむっとしたが、予備があるのでそんなに気にしなかった。

また次の日、H君に下敷きを貸した。昨日の下敷きのことを聞きたかったが、臆病な自分は目立つ人間に話しかけることができない。

その日も返してくれず、ふと教室の後ろを見ると私の下敷きがホコリまみれになって落ちていた。

ショックだった。人のものをこんな風に扱うことができるのか。

もう拾う気が起きなくて知らないふりをした。

当然、下敷きは減ってしまうので3日に1回くらいのペースで祖父に買ってもらっていたが

祖父「さすがに買いすぎだ。おかしいぞ」

おかしいのは私が一番よく分かっている。

でも本当のことを言うのは面倒くさい。

私「こっちにも事情があるの。ごめんね」

うまい返しが思いつかなかった。祖父に申し訳なかった。

 

下敷きもそうだが、H君の普段の態度も私の心を削っていった。

サキちゃんへのいじめを中心に、教室では好き放題だった。

教室の居心地がとても悪く、登校する気がだんだん減ってきた。

しだいに遅刻や早退、欠席が増えていき、教室に入りづらくなってしまった。

居心地が悪いところにわざわざ自分から行くことの意味が理解できなかった

 

今回は不登校の理由2つ目を書きました。

また続きを書きます。

 

 

キノくま