児童相談所の経験1
まさか私が施設に?
私が入所する以前から、弟が短期間の間預かりになることがたまにあった。
当時の私からすると、児童相談所というのは、家庭内で問題行動を起こす子供たちが少しの間生活するところ、という認識だった。
中学二年生の6月、私は絶賛不登校中だった。
理由などはまた今度詳しく書こうと思う。
お昼ごろだったと思う。
突然家の中にチャイムが鳴り響いた。
祖父は仕事、弟は学校だったはずなので家の中には私一人。
いつも通り居留守を使うことにした。
だが、しつこくチャイムがなる。そして
「〇〇ちゃん、いますかー?」
と私をご指名。
不気味に思ったがそれも無視。
しばらくすると
「開けますよー」
!?!?!?!?!?!?!?
プチパニックの中、ガチャガチャという音をぼーっと聞いていると、玄関の扉が開く音→廊下を歩く音(複数)→階段を上がる音(この時点でなんとなく悟る)→自分の部屋の扉が開けられる→男女4人くらいの大人が部屋に入ってくる
複数の知らない大人
部屋に入ってきた大人を男A 、男B、女C、女Dとする。
男A「〇〇ちゃんだよね?」
私「・・・(パニック)」
男B「一緒に来てくれないかな。今から荷物まとめられる?」
女C「何か手伝う?」
私「どこにいくんですか」
男A「おじいちゃんが今日からしばらく入院するから一緒に児童相談所に来てほしいんだ」
私(入院?全然聞いてないし・・・ていうか、昨日普通に元気だったじゃん)
私の祖父嫌い
私に祖父への不信感が生まれた。
一日中引きこもっている自分を厄介払いしたいんだ。いつも第三者任せだな。と。
この辺りから少しずつ祖父を恨むようになる。
今思えば自分の人生がうまくいかない理由を、祖父のせいにしがちだったなと思う。
孫に甘くて感情的にならない祖父は、当時の私にとって都合のいいサンドバッグのようなものだった。
今でも攻撃的な言葉がたまに出てしまいそうになるが、当時は容赦がなかった。
車で施設へGO
回らない頭でとりあえず荷物をまとめた。
そして家の前に止めてあった車に乗せられ(運転席に男B、助手席に女C、後部座席の私の隣に女D)出発。
なんだか自暴自棄になっていた。
私の頭の中は祖父への恨み言、当時の文通相手のこと、ハマっていたアメーバピグのことでいっぱいだった。
それ以外はどうでもよくなってしまった。
児童相談所に着くと面会室のようなところで少し待たされた。
弟の迎えで玄関までしか入ったことがなかったので、初めての場所で急に心細くなった。
これからの自分の生活に大きな不安を覚えたのは、この時が初めてだったと思う。
中での生活のことは長くなりそうなので、次回に書きます。
キノくま